7月上旬は要警戒!近年は降水量がピークの時期 「集中豪雨」の発生頻度も増加傾向
広瀬駿さん:梅雨期の降水量のピークが、昔と比べて変わってきているという研究結果が出ています。1901年から1950年では、6月下旬に降水量のピークが来て、7月に入ると雨量がだんだん減って真夏に向かうという流れでした。一方で2001年以降は、7月上旬に降水量のピークが来るようになりました。近年では、この7月上旬というのが特に警戒すべき時期になっています。
そして降水量が昔より増えています。東シナ海の海水温が急激に高まる時期が7月上旬になってきていて、より雨が降りやすくなっています。また、別の研究結果によりますと、線状降水帯を含めた「集中豪雨」の7月の発生頻度が、45年前の3.8倍になっています。今後温暖化が進んでいくと、より増えてしまうのではないかと言われています。
今年7月上旬までの近畿の降水量はどうなりそうなのか。6月8日から7月7日の1か月予報では、日本海側はほぼ平年並みですが、太平洋側は平年並みか多い見込みです。一番降る時期に平年以上の大雨になりそうだということで、梅雨入りが平年より遅れているとはいえ、今年はいつも以上に警戒をしてください。