■成田悠輔氏「山上容疑者のテロと旧統一教会の問題をはっきり分けることが大事」

ホランキャスター:
連日、政治と旧統一教会の関係について報道されていますが、旧統一教会の田中富広会長は、10日に会見を行い、様々な主張を繰り広げました。
例えば、霊感商法が指摘されていることについて、「過去も現在も行ったことはない」と話したんです。これは、名前が変わる前も後も一貫して行ったことはないという立場だということです。
さらに裁判件数、裁判は20年余りで約20分の1に減少しているという主張でした。そういったトラブルからくる相談件数は、2014年以降、消費者センターから全く報告ありません。ですので、私たちはちゃんとやっていますというような主張をしていました。

これに対して、全国霊感商法対策弁護士連絡会の川井康雄弁護士は、『霊感商法に関しては、全国各地の裁判例があるため、教団側の主張は無理がある』『裁判が減っている事に関しては、返還請求をしないという合意書を組織的に結ばせていることなどが考えられる』と話していました。
井上キャスター:
旧統一教会の報道が過熱すると、一部の声として山上容疑者の思惑通りになってしまうと危惧する声もあると思います。一方で、テロと旧統一教会の問題を分けて、どっちも徹底的にやるべきなんじゃないかと思うのですが、この点についてはどうお考えですか。
成田悠輔さん:
統一教会問題は、いくつかの側部が混ざり合っちゃってるのが、すごく難しいと思うんです。
つまり、政治と宗教の問題、それから統一教会という特定の組織が行ってる行為が、非倫理的なんじゃないか、反社会的なんじゃないかという話。それから、山上容疑者のテロとその動機っていう話がありますよね。これをちゃんとはっきり分けることが、大事なんじゃないかなと思います。
今回の山上容疑者のテロがあろうがなかろうが、統一教会を行っていたことに問題があるのであれば、それ自体をしっかりと追求していくという形で、問題を混ぜ合わせて曖昧にしないということが大事なのかなと思います。
井上キャスター:
しかも、宗教が1人歩きすると別に宗教って全く悪いものでもなくて、この旧統一教会が宗教という隠れ蓑で、問題を起こしていたということが問題であるわけで、そのあたりも混在してしまっている部分がありますよね。
成田悠輔さん:
宗教であるかどうかに関わらず、もし非倫理的だったり、もしかしたら法律に触れるような行為をこの組織が行っていたとすれば、それ自体をしっかり追求していく必要があるんじゃないのかなと思います。

















