朝亮さんの妻と幼い子ども合わせて4人は、防空壕で爆撃を受け命を落とした。
▽宇久田花奈さん
「お墓の中に骨がありません。体がどこにいったか分からなかったので、戦争が終わったあとに、おじいさんが死んだ場所に行って、石をとってお墓の中に入れているそうです」
住民を巻き込んだ沖縄戦。軍民合わせて20万人あまりが犠牲になりました。1人ひとりが生きた証を感じてもらおうと、宇久田さんは亡くなった家族の刻銘を留学生に探してもらった。
「やっぱり1人の人として存在していたのがよく分かることが大切かなと思いました。戦争では多くの人が亡くなってしまって、多すぎてちょっと想像がつかないというところもあるかと思います。その中でひとりの人間に焦点を当てることで、より身近に感じることができるのではと思っています」
▽留学生たち
「こっちにあります」「あー!」
「心が痛いです…」「気持ちが、ちょっと痛くなった」
▽アンジャナ・ケーシーさん(23)
「先生の話を聞いたら、先生の家族、戦争して亡くなったのは悲しいです。戦争、どこでもしない方がいいです」
戦争の愚かさを実感する一方で、宇久田さんからのある問いかけには意外な反応があった。
▽宇久田花奈さん
「皆さんは戦争に参加しますか?しませんか?」
戦争になってしまったら、あなたは戦争に参加しますか、という質問を、平和の礎のすぐそばで、投げかけた。
「聞きましょう。参加しますという人?」
ほとんどの人が、手を挙げた。「国のために参加する」と答えたのだ。
注目の記事
「大人の財力で手に入れたい」シール集めは“リベンジ” 平成レトロ注目は「平成女児」【Nスタ解説】

「現金を使えない子が増えた」“新潟唯一の問屋”を継いだ駄菓子屋店主が日々感じる“現代の子ども”と時代を超えて続く“小さな社会” 新潟市秋葉区

「自分は小児性愛者、女の子にしか興味がない」 再婚相手の娘(8)とその友だち(7)2人に性加害 45歳の男は7年前にも同様の事件 事実上”野放し”に

「田舎の造園屋」が魂を込める“105万円の推し活” 同郷の横綱・大の里への愛があふれて社長は本場所の“懸賞金スポンサー入り”を決断

「お昼ごはん、何が食べたい?」と聞かれたら…どう答える?地雷ワードと神ワード 共働き世帯増も、家庭内の役割は変わらず?

「朝起き上がれない…」“なまけ” と誤解されやすい起立性調節障害 不登校の児童生徒の約4割が苦しむ 適切な理解と支援を
