8月10日に岸田改造内閣が発足しました。発足前日に「前倒しの狙い」や「旧統一教会問題」などについて政治ジャーナリストの後藤謙次さんが解説しました。岸田総理が側近に語ったという「重要なのは削ること」その真意とは。
―――改造前の岸田内閣から何人か留任するだろうという話も伝わってきました。例えば外務大臣の林さん、財務大臣の鈴木さんはほぼ留任、国土交通大臣の公明党・斎藤さんも留任。そして松野官房長官も留任。いっぽう閣僚候補者の中に河野太郎さんが入ってきました。可能性はありそうですか?

(後藤謙次さん)
 大いにあると思います。河野さんは麻生派で、麻生太郎さんはまだ、「河野さんは少し雑巾がけした方がいいんじゃないか」と言っているらしいのですが、岸田さんがやはり河野さんの突破力、発信力を買っているという点では、麻生派の中では一本釣りをされてしまうんじゃないかと。一方で河野さんは、菅義偉前総理大臣とも近い関係にありますので、菅さんの対策でもあるという意味では、入閣は非常に有力なんじゃないでしょうか?

―――河野さんは菅政権でワクチン担当大臣で注目されましたけども、ポストで言いますとどのあたりが可能性があるんでしょうか?

(後藤謙次さん)
 一時期、今回の人事でも経産大臣説が流れたんですが、経産省内に戦慄が走ったなんて話もありました。やはり突破力が求められているポストということだと思いますね。防衛大臣も外務大臣も経験をされているということになって、そういう発信力があって、しかも国民に直接訴える、入閣するとすればそういうポストを岸田総理は考えているのではないでしょうか?