岸田総理「8月10日を空けておこう」 結果ドンピシャ

―――岸田さんはなんと、参院選(7月10日)終わりのタイミングで「8月10日を空けておこう」と話したそうですね。
岸田さんの最側近に聞いた話ですと「そこは多分の予備日の意識だったと思うんですが、結果としてドンピシャになった」そういうふうに言っていましたね。いろんな人の話の中で引っかかるものは必ず記録してると思うんですね。その中で8月10日というのも残しておこうと。とにかく民間人閣僚というのはやっぱりここに来て非常に大きかったですね。過去に1例あるんですけども、やはりこれだけの緊急事態の中で、しかも、二之湯さん自身がですね、旧統一教会関係団体で実行委員長まで務めたということになるとですね、もうこれは持たないという判断があったんだと思います。
―――旧統一教会との関係について岸田総理は、それぞれ点検見直しを指示し、自己申告するんだということで、後藤さんがこの流れで思い出されるのは『リクルート事件』ということですけれど?
リクルート事件というのは、リクルート社およびリクルート関連会社から多くの自民党国会議員、野党も一部いたんですが、広く薄く献金をもらったんですね。広く薄いってことは、あまり深くない人もいたんですが、みんなで渡れば怖くないということで、リクルート社側からの献金をもらったと、それが致命傷になって次から次と「辞任ドミノ」が発生した。
今回の旧統一教会も、個別具体事象として非常に緩い、薄いってことがあるんですね。ただ広い議員に対して、旧統一教会側が便宜供与していたということになるとですね、改造が行われる初めての記者会見って必ずあるんですね。『リクルート事件』のときは、まさに(閣僚に)「あなたはリクルート社からお金をもらっていましたか、株券もらっていましたか」と、こういう質問が飛び出して、「いや、もらってないからここに座っている」と言った法務大臣がわずか3日で辞任に追い込まれたんですね、長谷川さんですね。その意味では今回の内閣改造、おそらく内閣記者会の会見でですね、旧統一教会との関係を全員が聞かれるはずなんですね。岸田さんは副大臣も含めて(点検)と言ってますから、かなり広範に便宜供与を受けた人がいるということになればですね、早めにそのことを自己申告によって排除する、そういう狙いが岸田さんにあったんじゃないかと思います。例えばコロナの問題もある、物価の問題もある。だけど直ちにいま手をつけて結果を出せるのは、旧統一教会問題なんですね。となれば改造しかないという選択をしたんじゃないかと思います。














