突如早まった『内閣改造』一体なぜ?旧統一教会問題が影響?


―――当初、改造は9月上旬とも言われていたのが、約1ヶ月早まりました。後藤さんに言わせれば、私は”前倒しの岸田”と呼んでいる。これはどういうことですか?

 岸田さんは、去年の10月の衆議院選挙で予想より1週間早く選挙に踏み切ったんですね。これでみんな驚いて「野党は乱れると、そして勝利を収めると」。総理大臣の大きな権限というのは、解散権と人事権なんですね。もう解散権を使ってしまったので、次の大きな人事権行使が、今回だったと思うんです。当初は安倍元総理が亡くなられて四十九日が終わってからということだったんですが、旧統一教会問題が急浮上した。

 それからやっぱり二之湯国家公安委員長がですね、参議院選挙に立候補せずに民間人になってしまったと。しかも、今回の安倍さんの事件の捜査の責任者であり、9月27日の国葬の警備の責任者である。そういうプランニングを二之湯さんに任せていいのかと。そして先週以来、大規模な水害が発生しています。二之湯さんは防災担当大臣でもあるんですね。ここをいつまでも民間人閣僚に任せてるわけにいかないと。これが先週からバタバタと8月10日改造という流れになった大きな要因だと思います。