2017年にスタートさせた「さどまる倶楽部」は会員登録すると佐渡汽船の予約割引や飲食店などで使えるクーポンが利用できるサービスで、会員数は現在6万人以上。さらに、メールマガジンでイベントやおすすめの体験プランなど旬の情報を発信し、リピーターの獲得を目指しています。

【佐渡市観光振興課・畠山和義課長】
「人口が減少してきている中で(入込数を)80万人、90万人、100万人と増やせるのかというとそれはなかなか難しい。“またお越しいただく”というところが重要」

船で訪れる佐渡市では“オーバーツーリズム”の状態にはなりづらい、という見方もありますが、それでも対策は必要と考えています。

【佐渡市観光振興課・畠山和義課長】
「集落であったり進入路が細い等々の問題があるので自家用車が大量に入ってトラブルを起こさないというのも一つの目的」

そのため体験施設の駐車場を活用した「パークアンドライド」を進める方針です。
観光客は車を駐車場に止め、駐車場発着のバスに乗ってガイドツアーに参加。
住民の生活と観光を両立する狙いで、混雑が見込まれる7月末から8月にかけて実施する予定です。

20年以上の道のりの果てに登録というゴールが見えてきている『佐渡島の金山』。
登録後も“持続可能な観光”の形を作っていくことが求められています。