能登半島地震のあと、さまざまな事情から故郷に帰ることのできない人たちが多くいます。被災者の仕事の間口を広げようと、金沢市で29日、合同就職相談会が開かれました。
金沢市文化ホールで開かれた合同就職相談会には、市内に事業所を置く18の企業がブースを出展、金沢市が主催する相談会としては初めての開催です。
水道が復旧しなかったり、避難先の学校へ子どもが転校したりと、事情はそれぞれですが、自宅に戻ることのできない被災者が仕事を求め相談に訪れていました。
珠洲市飯田町から避難「珠洲の片付けも一段落という感じで、仕事を探そうかなと。(自宅は)津波が怖いからちょっとそこがネック」
輪島市大沢町から避難「今家賃はないけど不安な面が収入面。(子どもの)学校のこともあるのでちょっと迷いどころ」
いずれは地元に帰りたいというニーズに応えようと、パートタイムなど短期就労に関する相談も受け付けています。
金沢市経済局・布島宏胤担当次長「地震で被災された人は本当に大変な状況に置かれている。就職という部分で少しでも金沢市でお手伝いができたらいいと思っているので、ぜひ再スタートで頑張っていただければ」
市は、参加者から集めたアンケートをもとに、次回の開催についても検討することにしています。