9割以上の自治体が未整備「内水氾濫」ハザードマップ
ところで、大雨によってしばしば発生するのが「内水氾濫」です。内閣府によると、この「内水氾濫」については、9割以上の自治体がハザードマップをまだ整備していないということです。

地表面と下水道の排水能力などをシミュレーションするのに時間とコストがかかるためです。

大雨で河川が増水して起きる「外水氾濫」に対し、用水路や下水道の排水能力を超えて水があふれてしまうことを「内水氾濫」と言います。

久留米市では2018年から6年連続で内水氾濫が発生。1メートル以上浸水した地域もありました。
大学グラウンドで「内水氾濫」対策

本田奈也花アナウンサー「久留米大学のグラウンドです。広いですよね。サッカー場1面もゆうに入ります。このグラウンドが雨が降ると貯水施設になるんです」

他の場所より低い位置にあるこのグラウンド。筑後川に流れ込む水路のそばにあり、25メートルプール50杯分の雨水を貯めることができます。

久留米市都市建設部 中島雄平さん「近年雨の降り方がひどくなっているので、こちらで水を貯めている間に多少時間をかせぐことができる。その時間を使って避難することが大事」