大きなオスグマが若いオスグマを食べる!?繫殖期は共食いが多発
クマによる人の被害が多くなっている背景には、様々な要因が考えられるということです。例えば、山菜採りや行楽などで山の中に入る人の数が年々増えてきていて、絶対数が増加しているため、クマと遭遇し人的被害が生じる数も増えてくるということもあります。
また、人を襲ったクマを駆除のため殺処分した場合、もしそのクマが子グマを連れていると、子グマは自分で山に帰れないため、母グマが殺された場所に居座るということです。そして、そのまま冬が来るとその場で冬眠するということです。そのため、人が住んでいる近くで春になるとやせ細ったクマが現れるのは、上手な冬眠の仕方をしらない山に帰れなかった子グマが、本来しない場所で冬眠し、春に目覚めた時にはその場でエサが取れないなどの状況もあるということです。
5~6月の今はツキノワグマの繁殖期で、「共食い」が多発するほど気が立っていて、特に危険だそうです。大きなオスグマが若いオスグマを食べてしまうことや、大きなオスグマが母グマといる子グマを食べてしまうことがあるということです。母グマは子グマが近くにいる段階で交尾に応じないため、子グマを食べてしまうということが考えられています。ほかの種の肉を食べることで、よりクマの肉食化が進みやすい時期ともとれるのではないか、というのがこの時期です。山菜採りの季節でもあるため、注意が必要となります。