被爆の実相を知ることで長崎の印象は変わるのか

平林さんが今回参加したのにはもう1つの目的がありました。それはこのフォーラムを通して外国人参加者たちのなかで《長崎の印象がどのように変わるのか》を知ることです。

平林さん:
「(国の内外を訪ねたとき)“長崎から来ました”と言うと『長崎すごいね』『長崎知ってるよ』というふうに言われるんですけど、そこから全然話が繋がらない。実際に(長崎に)来ることでどんな変化があったのかということを知れるのは、長崎からの平和の発信のあり方を考えるうえですごく大きなメリットがあると思っています」




長崎で生まれ育った若者の1人として被爆の実相や長崎の魅力を外国人参加者らに訴えました。

中国からの参加者:
「広島と並んで原爆が投下された街だということしか知りませんでした。核兵器の影響、人道的影響ついての理解が深まりました。とても勉強になりました」

被爆地・長崎に世界から若者が集い、平和について向き合う意義の大切さは世代を超えて伝わっています。

被爆者・宮田隆さん(84):
「長崎に(原爆が)落ちたことが世界中に共通の話題だからね。やっぱり世界に話をしてほしいんです」

国連・中満泉事務次長:
「長崎に来て新しいネットワークを作って、それぞれ繋がっていける。力を結集して一緒に行動することによって、必ず世界をより良いところにすることができる」