環境省が水俣病患者らの団体との懇談でマイクの音を消した問題。被害の確認から68年が経つなか、今も認定を待つ人は約1400人にのぼります。マイクを切られた男性は「水俣病はもう終わった、と笑って過ごせるようにしてほしい」と訴えています。

マイクオフ後も発言 男性の訴え

伊藤信太郎環境大臣
「この度は5月1日の環境省の者がマイクを絞って誠に申し訳ございません」

環境大臣が謝罪に追い込まれたマイクオフ問題。
遺族、松崎重光さんが水俣病と認定されず亡くなった妻への思いを訴えていたときのことでした。

他の参加者
「スイッチが切られた」

制限時間を超えたとして、環境省の職員がマイクの音量を絞ったのです。

他の参加者
「聞いてやれーな!大臣!」

実はマイクが切れた後も、松崎さんは発言を続けていました。
妻の死を通じて、松崎さんが訴えたかったこと。

水俣病患者連合 副会長 松崎重光さん
「自民党の人たちは何で棄却ばっかりするんですか?なぜ救おうとする考え方を持たないのか」

マイクの音が戻されると…

水俣病患者連合 副会長 松崎重光さん
「苦しんで苦しんで死んでいった者の気持ちも汲んでいただけませんか?お願いします」