オペレーターが購入方法を案内 「指定席券売機」で出来ること

上村キャスター:
実は「みどりの窓口」に並ばなくても、券売機で出来ることが増えています。

「指定席券売機」(薄紫色の券売機)では、乗車時間を急遽変更したい場合、同じ乗車日・区間・金額で、列車の変更が可能です。

他にも、間違って切符を購入した場合など、これまでは大半が窓口のみでしたが、2024年4月から払い戻しが可能になっています。※一部条件あり

さらには、操作がなかなかわからないという方に朗報です。「話せる指定席券売機」というものが、2020年から導入され、92駅に設置されています。

券売機のメニュー画面に「呼び出し」というボタン(緑色)があります。押すと、券売機の上の人のマークに、オペレーターが出てきてくれます。そこで、▼購入方法を案内してくれて、場合によっては操作も行ってくれるということです。

さらには、▼通学定期券も購入可能になっていて、券売機の横にある読み取り機に通学証明書を置くと、オペレーターが通学証明書を確認し、購入可能になるそうです。

今後、さらに増えることが予想される訪日外国人観光客への対応も進めています。

短期滞在の訪日外国人観光客が利用する「ジャパン・レール・パス」というものがあり、日本中を鉄道などでお得に周遊できるパスで、14日間の普通車は大人8万円、こども4万円という金額です。JRグループ6社が共同で提供しています。

ネット上で予約をしても、現在はパスなどを受け取るために窓口に並ぶ必要があります。パスポートの入国証印を確認するためです。

混雑緩和のため、JR東日本は2026年春にパスポートなどを読み取る券売機を導入する予定だそうです。

窓口に並ぶ必要がなくなるので、もう少しすくのではないでしょうか。

井上キャスター:
ゆくゆくは人員を減らしてデジタル化になると思います。いい流れだと思うんですけど、それを一気にやることで、サービスの低下を招いてしまってる気がしますね。

田中ウルヴェ京さん:
トランジションがうまくいっていないということですよね。券売機も「急いでる人用のレーン」と「ゆっくり買いたい人用のレーン」があったら、もしかすると混乱する方が少なくなるかなと思います。ゆっくり買いたいときに、私は後ろの方を気にしちゃいます。

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<プロフィール>
田中ウルヴェ京さん
スポーツ心理学者(博士)
五輪メダリスト
慶應義塾大学特任准教授
アスリートの学び場「iMiA(イミア)」主宰