「選べない」のは日本だけ、選択的夫婦別姓

熊崎風斗キャスター:
国内で選択的夫婦別姓を求める声が高まり続けていますが、現行では民法750条「結婚した際『夫婦どちらかの姓を名乗る』」により、夫婦同姓となることを規定しています。
世界を見てみますと、▼選択的夫婦別姓はアメリカ(ニューヨーク州の例)、イギリス、ドイツなど ▼原則夫婦別姓はフランス、カナダ(ケベック州の例)、韓国など ▼夫婦同姓は日本だけ(法務省ホームページより)となっています。
井上貴博キャスター:
夫婦別姓にすると家族の形が壊れるという根強い意見もあります。しかし、求めているものはシンプルであるような気がします。姓を変えたい、変えたくない、どちらでもいいですよということだけですよね。
結婚して姓を変える人は、女性が約95%と圧倒的に多いため、女性の問題と捉えがちですが、もっと男性が当事者意識を持って声を上げるべきではないでしょうか。

スポーツ心理学者(博士)田中ウルヴェ京さん:
婿入りで、男性の方が姓を変える場合もあります。要は変えたい人が変えられるという、しなやかなやり方があるのではないでしょうか。
ホラン千秋キャスター:
なんとなく、結婚したら男性の姓に変えるのが当たり前という空気があるのですが、熊崎さんは結婚する際にどちらの姓にするか話し合いましたか?
熊崎キャスター:
話し合いという堅苦しいものはありませんでしたが、会話のなかで妻はどちらかというと、熊崎姓に変えたいという思いがあり、同姓(熊崎姓)を選びました。ただ100人いたら、100通りの意見がありますので、選択は大事なことだと思います。
ホランキャスター:
男性が女性の姓に変えるのは、心理的にハードルは高いのでしょうか。
井上キャスター:
今は圧倒的に女性の方が姓を変えていますが、男性が姓を変えるということが普通になれば、選択肢が増えるという意味で全く問題はないと思います。
ホランキャスター:
男性が姓を変えることについて、心理的ハードルの高さを感じることが問題なのではなく、女性にもその高さを感じている人がいるのに、無下にされているような気がします。それを思うと、結婚のシステムに疑問を抱くのは自然の流れではないでしょうか。