政府 なぜ議論進まない? 経団連会長「 選択的夫婦別姓制度をやるべき 一丁目一番地として」

熊崎キャスター:
結婚をして「姓を変える」と様々なことが起きるといいます。まず銀行口座等の改姓手続きが煩雑なこと、プライベートな部分として結婚・離婚を周囲に知られてしまうこと、職場での「姓の使い分け」で継続的なキャリアへの影響があるのではないかなど、キリがありません。

経済界からも動きがありました。3月に経済6団体が選択的夫婦別姓の導入を求める要望書を提出。経団連の十倉雅和会長は「選択的夫婦別姓制度をやるべきだと思います。政府として女性の働き方や多様な改革をサポートする一丁目一番地としてぜひやっていただいたらいい」と話していました。

井上キャスター:
これまで女性が圧倒的に負荷がかかっていたので、変えたほうがいいということですね。子どもはどうでしょうか。フランスはいかがですか?

スポーツ心理学者(博士)田中ウルヴェ京さん:
フランスは籍を入れず事実婚を選ぶ人もいますので、子どもの姓は話し合いになります。以前、女性の研究者が結婚して男性側の姓に変えたときに別の研究者だと思われたことが問題となりました。今は改善されているようですが、このようなことも男女ともに一緒に議論できることが大事ですね。

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<プロフィール>
田中ウルヴェ京さん
スポーツ心理学者(博士)
五輪メダリスト
慶應義塾大学特任准教授
アスリートの学び場「iMiA(イミア)」主宰