都知事選挙で「今回の比じゃないくらいやりたい」と主張

――大声を出していた候補者側は、「合法でやっている。抵触しない範囲でやっている」と主張しているといいますが、今回出た警告はどう捉えたらいいですか。
(元大阪地検検事 亀井正貴弁護士)これは要するに犯罪が成立するかどうかが微妙なところで犯罪成立前に止めなきゃいけない。警察の職務執行上、成立する前に止めようということと、国家権力ができるだけ介入しないという観点に基づいて、まず警告、それでやめたらある程度考えて、それからその次に政治が入って、もう極端に言えば排除が入るんです。まずは警告で止めるというのが先行します。
――政治団体の代表は「一方的に妨害しているだけではなく、候補者が聞かれたくないことを俺らが代わりに聞いている」「選挙妨害では絶対ないと思っている、これこそが言論の自由」と主張しています。そして7月の都知事選挙でも「今回の比じゃないくらいやりたい」と主張しています。
(元大阪地検検事 亀井正貴弁護士)警告を無視した場合に検挙するかどうかは話が別です。警告を無視してもやらないケースもあります。だけどあまりこういうふうに、妨害の認識が一応認定できるような言動をしてさらに次もやるとなれば、当然捜査機関は目をつけて証拠収集を始めるわけです。自由妨害罪って昔は証拠保全が難しかった、行ってももう誰もいなくなって、聴衆もいないから証拠が得られない。だけど今は動画とかありますから、動画を証拠収集していって、さらに次の選挙とかではおそらく注目されると思います。














