維新の国会議員とTwitterでバトル!?次のリーダーをどう考える?

―――日本維新の会の代表選について、松井代表は仮にあったとしても出馬せずとし、吉村洋文副代表も以前この番組で「100%出ませんから」と強くおっしゃっていました。馬場伸幸幹事長は「8番キャッチャー」「向いてないと思う」とご本人が仰り、音喜多駿参院議員は「大阪以外の意見も…」と闘志を燃やしています。そして最近、Twitterでバチバチ橋下さんとやり合っているのが「橋下さんのコメンテーターとしての限界は国政に出てないからでしょ」とおっしゃった足立康史さんです。
「『国政を知らないコメンテーター』って言われたからね。この一国会議員ごときに。本当に」

―――Twitterではすごいやりとりですよね。事の発端は、1日の在職でも与えられる100万円の文書通信交通滞在費に関して、維新の新人議員が「おかしいよね」って声を上げたことです。橋下さんは「旧維新の国会議員のメンバーがもっと声を上げなくちゃいけないんじゃないか」というようなことをTwitterで仰ったら、足立さんがそこに反論して、そこからもうバトルの応酬ですよね。
「声を上げているんですよ、維新の国会議員団も。しっかり声を上げているんですが、足立さんの考え方が、文通費100万円について使い道は政治活動で何でも使えると、使い道ね。それからもう1つ、これ絶対にね大不評を買うのは、今、維新の会がやっているのは、領収書を出している出しているって言うんですが、余ったお金は自分の政治団体に入れているわけ。自分の政治団体に入れて自分宛に領収書を出してるの。セルフ領収書。こんなの絶対通らないって。地方議員には政務活動費っていうのがありまして、僕もいろんなテレビ番組などで、地方の政務活動費はもうデタラメだったからいっつも政務活動費の文句ばっかり言っていたら、ものすごくルールが厳しくなったんですよ。地方の政務活動費。それを国会議員にも当てはめたらいいんじゃないのって言ったら、足立さんが『そんなもん、地方のルールをね、闇雲に国会議員様に当てはめるな』みたいなことを言ったから、ブチーンってブチ切れてね」

―――文通費を自分の政治団体に寄付するのは橋下さんの発案じゃないですか?
「いや、発案じゃないです。妥協です。あの時は僕らのグループと江田憲司さんのグループが一緒になって、僕は『文通費に領収書をつけろ。絶対につけなきゃいけない。余ったやつは清算だ』っ言ったんですけど、やっぱり国会議員はそれにのってくれなくて。最後、僕は『代表をそれやったらもう辞任します』ぐらいまで言ったんだけれども、妥協の産物で。政治団体は余った分を清算するのが嫌だから、それを自分の政治団体に入れ込んだんです」

―――民間の感覚からすると、使って領収書切って余ったんだったら返したらどうですかと思いますけど?
「当たり前でしょ?だからそれを言ったら足立さんは『いや違う』と。『国会議員様は、地方のルールなんかには縛られないんだ』って言うから、ちょっと待てと。『維新の会は大阪維新の会からスタートしたんだろう』みたいなことをこう言っていたら、いつの間にやら『国政を知らないコメンテーターごとき』って言われたから。たしかに何も知らないコメンテーターですよ、僕はね。何も知りません。だから世間から言われるのはいいんだけど、足立議員に言われるのだけは腹立つわけです」

―――ただTwitterを見ていると、橋下さんは「もう維新を早く辞めろ」とかね、「だめ官僚の典型」とかね。最終的には「足立」って呼び捨てになっていましたよね。橋下さんより足立さんの方が年上でしょ?
「だからこれTwitterって僕のつぶやきなんだから、やめてよ。だからさっきも言ったんだけど、ここは放送の場だから、絶対そういう個人攻撃とかだめなわけ。政治的な中立性もあるし。Twitterは風呂の中でブツブツ言ってるのと一緒なんだから」

―――足立さんは、誰が出るのかがわからないまま代表選をやるのかやらないのかを決めるのはおかしいということで、「私が手を挙げるから若い者も手を挙げなさい」って言ったんだけれども、後ろを振り向いたら音喜多さんしかいなかったと。試みは失敗に終わったということで、代表選についてはいったん撤退するということのようでしたね。
「足立さんが手を挙げてリードするなんて、まだそんな人材じゃないしね。僕が言っていたのは、ちゃんと維新と議論をして『足立さんが考えていることはおかしいから。絶対おかしい』と。『これはもう地方のルールと統一するのが当たり前なんだから、維新の会の議員と議論しなさい』と。そうしたら『いや、こんなのは別に地方議員と議論する必要ない』みたいなことを言うからね。それは違うでしょ。もう維新の内部は、大阪維新の会はどんどん厳しいルールを作り、国会議員の中にも大阪維新の会出身の国会議員がいて、どんどん厳しいルールを作ってる。僕これ言わせてもらいたいのは、維新と僕は今関係ないから、1本の電話も誰にもしていませんからね。Twitterでやっているだけなんだからほっといてくださいよ。風呂の中でしゃべっているのと同じなんだから。何にも連絡も何もしていない。でも、どんどん僕が言っていたような厳しいルールになってきて、足立さんの考え方が全否定されちゃったもんだから、もう足立さん撤退。しょうがないですよ。ちょっとね、ひどい。国会にね、9年いてるとこんな感覚、価値観が変わっちゃうのかなっていう。残念です、僕」

―――コメンテーターとしては代表選を「すべき」とおっしゃいました。では、維新の生みの親の1人としては「しなくていい」ということですよね?
「そこは生みの親関係なく、維新の内部事情としては、候補者が出なかったら。立憲民主党の代表選見ても、政治のプロの人が『しょうもない代表選』とかみんな言ってるじゃないですか」

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―――11月30日に投開票される立憲民主党の代表選には4人立候補しています。橋下さんはこの辺りどう見てるんでしょうか?
「だから僕は、やっぱり若い世代、新しい世代に代わっていってもらいたいなと。やっぱり日本には強い野党が必要なんで、新陳代謝、世代交代して新しいリーダーになってもらいたい。ただ、代表選ね、立憲民主の代表選ですら、政治のプロたちが見ると迫力に欠ける盛り上がりに欠けるってなるんですよ。そしたら維新で、それなりのメンバーの候補者の代表選にならなかったら、もっと批判が出ますよ。立民の代表選の候補者メンバーで誰が代表になったとしても、おそらく維新のメンバーは、それだったら松井さんと吉村さんの2枚看板で行った方が立憲民主よりも勝てるんじゃないかっていうふうに思うかもわからない。でも僕はコメンテーターとしては、もうそういうことじゃなくて、吉村さんだって出てきた時は無名だったんですよ。だけど今は日本を代表する政治家になっているじゃないですか。やっぱりそこは松井さんがいる間に次の世代がチャレンジして。リーダーシップってそのポジションでリーダーシップって養われるところがあるから、そこを今、経験しなきゃいけないんじゃないのって。理想論です。だけど党の事情としたら、立民のメンバーを見て、それだったら松井さんと吉村さん2トップで、と。だけど、吉村さん世代のところの若い元気な改革にエネルギッシュなそういうメンバーがいるんで。僕はそのメンバーに頑張ってほしいなと思った。吉村さんは仮に若いメンバーが来たら自分が共同代表を受けて支えるってことも言ってくれているし。だけどなかなかやっぱりこれはコメンテーターの話と現実は違うなと」

―――地方議員が代表をやるというのはどうですか?大阪府議会とか大阪市議会の議員が日本維新の会の国政政党の代表をやるっていうのは?
「でもそうやらないとなかなかもたないんじゃないですか。というのは、さっきも言ったように、足立議員にはちょっと僕かなり攻撃しましたけど、やっぱり国会に入ってしまうと価値観がすごく変わって狂っちゃう。どう考えたって納税者の感覚・有権者の感覚で僕らがやってたのと足立さんの感覚が完全にずれているから。『俺は国会議員様だ』みたいになっているんで。こういうところを正していくのは、やっぱり大阪維新が正していくしかないから、まだ日本維新の会の代表は大阪の地方議員じゃないと無理だと思います」

―――国政を知らないとまで言われているんだったら、橋下さん自身が国政に行って橋下さんが代表になるという考えはないんですか?
「行ったらまたボロカスに言われるやんか。ボロカスに言われるのは慣れているけど、本当はしんどいの。52歳になったらもうね、人に批判されたくないもん。良い人でいたいから。良い人キャラに今変換してて」