栁医師によりますと、はしかの対策として、まず2回のワクチン接種が大切です。

ワクチンを接種をしていない0歳の乳児は《母親の抗体》が一定期間引き継がれるということですが、任意で接種は可能ということで、かかりつけ医に相談してほしいとしています。
接種回数は?感染歴は?不明な方は《抗体チェック》を
妊婦や乳児だけでなく一緒に暮らす人も注意が必要です。ただ、抗体を持つためのワクチン接種は(定期接種の実施経緯から)“世代”によって回数が異なります。
▼51歳以上の人は《未接種》の可能性
▼24歳~51歳の人は《1回》しか接種していない可能性があります。

※定期接種が始まる前の世代では、幼少期にはしかに感染したことで抗体を持っている人も多いとされています。一方、経年で抗体価は低下していきます。
住吉アナウンサーは33歳で1回しかワクチン接種をしていません。長男が生まれたばかりで、ワクチン接種をしていないということもあり《十分に抗体があるのか検査》をしました。

『抗体検査』は採血のみで、住吉アナウンサーの場合、1週間ほどで結果が分かりました。

いなさ内科胃腸クリニック 金子 巌院長:
「麻しんと風しんの抗体検査ですけど(住吉アナウンサーは)抗体価としては陰性ではないんですが、感染対策の免疫としてはちょっと不十分なので、追加のワクチン接種が望ましいと思います」
住吉アナウンサーの抗体価は《6.2》でした。

日本環境感染学会が医療関係者に向けて作成したガイドラインに照らし合わせると「あと1回の予防接種が必要」という結果になりました。

いなさ内科胃腸クリニック 金子巌院長:
「ワクチン接種で獲得した免疫は10年から20年ぐらい経過すると徐々に下がってくるので、20代から30代以降の人は調べてみると、免疫が十分でないというケースがあります」