
国立感染症研究所によりますと、はしかの感染者はことしに入って大阪で7人、東京で6人など、合わせて21人確認されています。(2024年4月3日時点)

主に『飛沫・接触』で感染が拡がる“新型コロナ”や“インフルエンザ”と異なり、“はしかウイルス”は『空気感染(飛沫核感染=飛沫の水分が蒸発した小さな粒子を吸い込むことでの感染)』でも拡がるため《同じ空間にいるだけで感染》するおそれがあります。
有効な対策はワクチンのみ 妊娠中や乳児は要注意
はしかは手洗いやマスクだけでは予防できません。

やなぎクリニック 栁 忠宏理事長:
「有効な対策というのがやっぱりワクチンしかなくて、ワクチンをしていれば、逆にかなり心強い対策にはなる」

厚労省によりますと、ワクチンの1回接種でおよそ95%、2回接種では99%の人が免疫を獲得するとされています。
しかし、妊娠中はワクチン接種ができず、また、0歳の乳児は定期接種を受けていないため特に注意が必要です。
やなぎクリニック 栁 忠宏理事長:
「(妊婦は感染すると)早産や流産の可能性が30%ぐらいあります。
一番怖いのは『肺炎』や『脳炎』です。特に小さい子であればあるほど 5,000人に1人ぐらいは『亜急性硬化性全脳炎』という後から寝たきりになっていくような状態の脳炎がおきることがある。そこはちょっと怖いところです」