マスターズは「正確さ、寸分の狂いないことが必要」
Q:オーガスタ・ナショナルで好きなホールと嫌いなホールは何番ですか?
シャウフェレ:全部好きです。他に比べて難しいホールもあり、パーやバーディーを狙うべきホールもあります。最もストレスと刺激があるホールはよく言われている通りアーメン・コーナー(11番~13番ホール)です。非常に困難でレイズクリークが流れ、木があのコーナーに立ち並んでいると全く別の方向に打っていても、同じ方向に全てのショットを打っているように感じてしまいます。風も巻き込むように吹き荒れ、刺激の多いコースです。
Q:長いホールですね。
シャウフェレ:長いホールであり、多くを求められます。非常に難しく、正確でなければいけません。
Q:18ホールを回るのに丘を超えていく負担などはいかがですか?
シャウフェレ:みんなが想像する以上に急な登りです。テレビで見ているとその急な斜面はあまり分かりません。特に18番。ティーのボックスを出ると大きな丘を下り、そこから一歩ずつ登っていかなくてはいけません。自然に出来たコロシアムのような空間で芝生の上にみんな椅子を置いています。日曜日に最終組に入っているとグリーンに向かっていく時に素晴らしい光景が広がります。
Q:興奮も高まりますか。
シャウフェレ:もちろんです。
Q:オーガスタ・ナショナルで優勝するためには何が必要だと思っていますか?
シャウフェレ:全てです。正確さ、マネジメントも寸分の狂いないことが必要です。コースの中ではフェアウェイが一番寛大。いくつかのホールではフェアウェイに打つことが重要ですが、それ以外では打ち込んでも良い方向があります。グリーンは非常に難しい。チップも難しい。そしてアイアンも難しい。
Q:どれだけ難しいか?
シャウフェレ:本当に正確さが求められます。オーガスタ・ナショナルではホールの逆側に打ってしまうと、丘を越えて転がすのは難しい。絶対ではないですが、パーを取るのに25フィート(約7.6m)ぐらいを決める必要が出てきます。グリーンは比較的良い状態なので、可能ではあります。見ている者はグリーンに乗る事が出来ないのでどれだけ難しく、急かが分かりません。実際に理解することが難しいところがあります。
Q:緊張したりしますか?
シャウフェレ:争っていたら尚更ですね。ゴルフは仕事として捉えていて、大好きな仕事ではありますが、高いレベルで仕事を遂行しようと考えています。
Q:みんながその難しさを話しますが、誰しもがプレーしたい場所としても、マスターズを語ります。それはあなたも子供の頃から同じですか?
シャウフェレ:間違い無く、ここに毎年来るのが夢でした。
Q:今年についての想いはどうですか?
シャウフェレ:いつもと変わらず楽しみです。ここからの大会をオーガスタ・ナショナルに向けての良い準備にもしたいと思っています。厳しいスロープから打たないといけない場面も多く、それが自分にとって最もユニークに感じる部分です。オーガスタでは平面にいることが全くないように感じます。常にフックスロープ、カットスロープ、ダウンスロープ、アップスロープに立っているように感じて、丘に対して打たなくてはいけない。正確にするためにはアイアンをしっかり決めていく必要があります。
Q:今回がオーガスタ7回目。何度もプレイすることで慣れてきましたか?それとも年々難しくなってきていますか?
シャウフェレ:両方です。何度か経験することで何が出来て、何が出来ないかが分かったかと思います。あとは、どのように計画通りにショットを打って遂行していけるかだと思います。