11日(日本時間)から行われるゴルフの世界最高の夢舞台「マスターズ」。東京五輪金メダリストのザンダー・シャウフェレ(30、アメリカ)は、マスターズについて「正確さ、寸分の狂いないことが必要」とその難しさを語る。2021年に優勝した松山英樹(32、LEXUS)とは2日間共にラウンドし3位。松山も「欠点がない、争うのは嫌」というほどの実力者だ。母は日本育ちで、日本にもなじみ深いシャウフェレ。7回目の出場で悲願の初優勝へ、思いを語った。

Q:自身のコンディションはいかがですか?

ザンダー・シャウフェレ:安定しています。物凄く調子の良い日があると思えば、翌日にはパットが上手くいかなかったり、ドライバーが上手くいかなかったり。総合的に見れば正しい方向には進んでいると思います。今シーズンが楽しみですし、練習にしっかり取り組んでいきたいと思います。

Q:マスターズはあなたにとってどんな大会ですか?

シャウフェレ:とても特別な大会です。ゴルフ界の中でも特別な意義を持ち、毎回あの場に入るとオーガスタ・ナショナルでプレー出来ることを大変光栄に感じます。

Q:実際に芝生の上に立った時というのはどういう気持ちですか?

シャウフェレ:初めは緊張と興奮が入り交じりました。子供の頃、ソファに座って父といつも見ていた大会でした。何度か経験をすることで緊張よりも楽しさが上回ってきました。良い一週間を送りたいと願い、良いスタートを切れればと思います。

Q:マスターズをこれまで見ていて、何か記憶に残っている場面はありますか?

シャウフェレ:2019年のタイガー・ウッズの逆転優勝です。(最終日を2位でスタート、12番で首位に並ぶと16番でバーディーを奪い単独首位となった)優勝を決めた後に子供達とその瞬間を分かち合っていたのは見ていて本当に特別でした。

Q:マスターズでご自身の思い出に残るプレーはありますか?

シャウフェレ:ここまで6回出場していて、何度か優勝するチャンスもありました。良い時も悪い時もありました。(松山)英樹とプレーした時(2021年)は惜しかったです(松山が優勝、シャウフェレは3打差で3位タイ)。タイガー(・ウッズ、48)が優勝した時(2019年)もその日は競っていて、最終的には2位(1打差)で終わりました。おそらくその2つのどちらかですね。

Q:松山とプレーした時を振り返ってどのような想いでしたか?

シャウフェレ:楽しんでいました。不安、緊張と楽しさがありました。メジャー大会を制覇するチャンスがあり、しかもマスターズでした。ラウンドに入る前に気持ちの高まりもあったことを覚えています。酷いスタートを切ってしまい、最終日のフロント9では英樹が安定したプレーをしていました。6打差をつけられていたと思います。その時はリードからかなり離れていましたが、緊張がほぐれた状態からバック9でバーディーを4つ決めてプレッシャーをかけることが出来たのはよかったです。