
西原高校マーチングバンド部。部員は1年生から3年生までの67人。
国内外のコンクールで数々の賞を受賞している世界大会の常連校です。
楽器を演奏しながら、曲のテーマに合った動きを加えるマーチング。音楽と動きの調和が求められます。
部員をまとめるのは部長の屋良 和佳菜さん。
屋良 和佳菜 部長
「マーチングは見るのもやるのも好きなんですけど、見るのは特に、きれいに列が揃った時とか音がバーっと来て会場全体がその音に包まれてる感じとかがすごく魅力的で、逆にプレイヤーとしてやる魅力としては、自分が演奏して、みんなと合わせているときの楽しさとか見てる人も列が揃った時の感動はあるんですけど、プレイヤーとしても揃った時のよっしゃという感覚がすごく楽しくて」
部員たちの多くは、マーチングをするために西原高校に進学。もちろん和佳菜さんもその一人です。しかし新型コロナの流行でコンクールは次々と中止となるなど、思い描いていた高校生活とかけ離れてしまった現実に、何のために西原高校に進学したのかと気持ちが落ち込む時期もありました。

屋良 和佳菜 部長
「一年生の時には12月に全国大会が大きな大会があったんですけど、それに向けて入学した当初からやっていたんですけど、それ(全国大会)が無くなってコロナで。」
それに追い討ちをかけるように、世界大会も延期になるも、腐ることなく和佳菜たちは自分たちの音楽に磨きをかけてきました。
そしてことし、4年に1度オランダで開かれる世界音楽コンクール。音楽のオリンピックとも呼ばれる祭典が開催されることが決まり、これまでの実績が評価され、主催者推薦で世界大会
の出場が決まりました。
西原高校マーチングバンド部は1997年の初出場以来、6大会連続で金賞を受賞。去年開かれる予定だったこの大会は新型コロナの影響で今年に延期になり、参加するはずだった一つ上の先輩たちの思いも背負い練習に励みます。
1時間半のグラウンドでの練習が終了と思いきや、休憩もそこそこに体育館での全体練習に入ると、和佳菜 さんから部員たちに激が飛びます。

屋良 和佳菜 部長
「お客さんに自分たちの演奏を通して元気になってほしいし、パワーを与えたいじゃん。そのためには世界一をとるのもそうだけど、自分たちがパワーを持って行かないと、自分たちがやるって気持ちでやらないと、じゃないと伝わらないよ、やっていこう」
もっと良い演奏ができるように。言葉を投げかける和佳菜さん。そんな和佳菜さんを、部員たちは信頼しています。
松田花 副部長
「みんなのことをよく考えてくれていて責任感が強いのでみんなが落ちてる時とかも
声をかけてみんなをあげてくれたりして本当に頼れるリーダーだと思います」

他人との距離の感覚を落とし込むために気になる箇所を何度も何度も繰り返し練習。日々繰り返される厳しい練習にも一体となって取り組む西原マーチングバンド。彼らのの強みは「部員の団結力」だといいます。
屋良 和佳菜 部長
「西原高校は列が揃うとか、音を魅せるとか、そこが楽しいというのもあるんですけど、
それ以上に、自分たちが目標としている世界一・日本一に対して目標に突き進んでいく強さだったり、みんなで一つの目標に向かってやっていくことの楽しさ一つのことを極めることの楽しさが西原高校でやってて楽しいと思うところだしみんなが一つに向かってやるぞという気持ちが強いのでその気持ちの強さが西原高校の強みだと思います」

「自分たちは世界一のためにたくさんのお客さんを感動させることはもちろん、技術面だったり、表現力も世界一を獲って、沖縄に持って帰って、たくさんの人を世界一をとることでたくさんの人を元気にさせたい、いや、します!」
伝統を胸に世界の頂点を目指してコンクールに挑みます。