港の工事断念で野蒜測候所も移転

船の運航を気象観測で支える当初の役割を失った野蒜測候所は、1887年(明治20年)拠点を石巻に移し、今からおよそ100年前には、仙台でも観測を始めました。場所は変わっても変わらず続けられてきたのが目視観測です。

しかし、1990年代後半になると、リモート観測や通信技術が整ってきたことから、自動観測の波が押し寄せます。最大およそ160か所あった目視観測の地点は、2010年には61か所、5年前には11か所にまで減りました。

そして26日、仙台管区気象台を含む9か所で終了。残ったのは、東京と大阪だけです。