これからは「全層なだれ」も懸念 雪山に入るときは十分な注意を

新潟地方気象台ホームページより

 3月下旬にも再び強い「寒の戻り」があり、新たに雪の降り積もった所があります。これから雪山に入る場合、なだれのリスクも高いことを認識しておく必要があるでしょう。また、今回述べてきたなだれは、古い積雪面に降り積もった新雪が滑り落ちる「表層なだれ」ですが、これから気温がさらに上昇してくる春の融雪期は、地表面に接している雪がまとめて滑り落ちてくる「全層なだれ」も懸念されます。なだれ注意報が発表されているときは、危険な場所にはできるだけ近づかないようにしましょう。

(気象予報士 前田智宏)