この冬は暖冬で、降雪量は全国的に平年より少なくなりましたが、油断できないのが「なだれ災害」です。むしろ暖冬であったが故に、なだれが起こりやすい状況になっている可能性もあるといいます。また、「春分の日」ごろは再び強い「寒の戻り」となったため、危険性が高まっているおそれもあります。
3月に入り相次ぐなだれ 各地で死者・行方不明者も
3月は全国各地でなだれ災害が相次ぎました。2日(土)には鳥取県の大山や長野県の北アルプスで、北海道では3日(日)に利尻山で、11日(月)に羊蹄山でなだれがおき、死者・行方不明者やけが人が出ています。いずれも登山中やバックカントリースキー時に事故が起きました。なだれの危険箇所は全国で2万か所以上もあるといわれます。また、ひとたびなだれが起きると、最大で時速200kmものスピードで襲い掛かってくるため、身を守るのは非常に困難です。