記録的猛暑となった2025年の夏。東京都心では、9月になっても3日連続の猛暑日、年間で28日と、最多記録を更新しています。

気象庁異常気象情報センター 及川義教所長(1日)
「この130年近い統計データがある中で、ダントツで高い記録となっているので、異常気象であったと言って差し支えない」

2025年6月〜8月の全国の平均気温は、平年と比べ+ 2.36°Cと、統計史上最高を記録しました。

温暖化対策を定めたパリ協定では、世界の平均気温を産業革命前と比べ、上昇幅1.5°Cまでに抑える目標を掲げました。ところが2024年の平均気温は1.6°C上昇し、早々と抑えるべき目標を超えてしまったのです。

また国連は、世界の温室効果ガス排出量が、過去最多となったとする報告書を公表しています。

【2023年の世界の温室効果ガス排出量】
571億トン(過去最多)※国連環境計画

国連 グテーレス事務総長(2024年10月)
「現在の(各国の)政策は、今世紀末までに3.1°Cという、破滅的な気温上昇をもたらそうとしている。排出量の増加と頻発・激甚化する気候災害との間には、直接的なつながりがある」