「春分の日」も過ぎたのに積雪!暖冬なのに予想以上の「寒の戻り」

「春分の日」翌朝の積雪 大阪・豊中市3月21日

 なぜ開花へ向けた生長が足踏みしているのか、その理由のひとつは、今週の「寒の戻り」が予想よりも強くなったことです。21日にかけて西日本や東日本の上空には、真冬並みの強さの寒気が流れ込み、日本海側を中心に季節はずれの大雪となって、京阪神エリアでも雪やミゾレの降る時間がありました。3月後半だというのに、凍える寒さとなり、桜の木としても春が遠ざかったような体感になったかもしれません。

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 もうひとつの理由は、記録的な暖冬の影響です。2週間前に配信した記事でも触れましたが、暖冬によって「休眠打破」がうまくいかないことで、かえって開花が遅くなることがあります。2020年に次ぐ記録的な暖冬となった今年は、冬が暖かすぎたことで、春本番の暖かさが物足りなく感じるのか、想定以上の地点で桜が“お寝坊さん”状態となり、のんびり開花へ向けて生長しているものと考えられます。