■貯金額によって信者ごとの献金目標をリストに
女性:
「名前が書いてあって、その横に貯金額いくらだから、いくらいくらはいけるだろうという」
女性は貯金をできるだけ献金させようとする露骨なやり方に疑問がよぎることもあったといいます。
女性:
「あーこういうことするんだとちょっと半分引いて、でもこれはお父様のためだから仕方がないと思い直したりとかして」

入信して7年半。女性は家族らの説得で脱会しました。1990年代のことです。その後結婚し、子どももできて幸せに暮らしていましたが、脱会して10年ほど経ったある日のことです。
自宅に信者とみられる若い女性がたずねてきたのです。

女性:
「『学生です』と。『1年休学してるんです』と。『1年後には井戸を掘りにいくんです、アフリカに行って…』。同じセリフだと、『統一教会でしょ』と言ったら『違います』と言って。明らかにだんだん表情が変わってきたので。『これは間違っているからね』って。『私もかつて入っていたんだけど、これは絶対だめだから』と言いました」
女性は自らが加害者となって献金させてしまったことをいまも後悔しているといいます。
女性:
「教会がこうしなさいということを全部遂行するのが御心だと教え込まれていたので。本当にたくさんの人を悲しませてしまったことが今すごくよくわかりますし。統一教会を信じてこういう活動を続ける人が1人でも多く気がついて早くやめてほしいなと強く思います」