「不正解とか正解とかはない」ダウン症の子どもを産む選択の前に、大切なこと
──みんなで陸海くんを育てようという環境もあると思いますが、そういう選択ができないという方や今、どうしたらいいんだろうって悩んでいる人に声をかけるとしたらどんなことでしょうか?
「産むか産まないか、ジャッジするまでの期間が短すぎて、すごく葛藤すると思うんですけど、やっぱり産まない選択をするのもすごく勇気のいることで、産んだから良いと美化されがちですけど、私はそうじゃないと思っています。
不正解とか正解とかはなくて、とにかくダウン症の子の親になれるかという覚悟が2人にあるか。そこは夫婦で話し合う必要があると思います」
夫婦で一緒に決めた産むという選択。だからこそ、何があっても一緒に向き合えるといいます。
陸海くんとの生活で、飯塚さんたちの将来の夢が変わったと話します。

「今の夫婦そろっての夢は、障害のある方たちの働く場所を作って、いつかは陸海くんが働ける場所を作ること。そういう夢ができたことが、すごく幸せです」
聞き手:TBSテレビ デジタル編集部・久保田智子 構成:古瀬真理奈
(TBS NEWS DIGオリジナルコンテンツ「SHARE」より)