安心して授乳を続けられるための環境を整えることが重要
自治体によって異なるミルクの備蓄状況。
「母と子の育児支援ネットワーク」の本郷寛子代表は、予算の問題で、すべての自治体が必要な分のミルクを確保するのは不可能に近いとして、まずは各自での備蓄の必要性を訴えます。

(母と子の育児支援ネットワーク 本郷寛子代表)
「断水になった場合には、水も必要になる。液体ミルクは水がいらないと言うが、実際には、容器(哺乳瓶)を洗ったり、手を洗ったり、水はどうしても必要になるので、自分でミルクで育てている方は3日間、できれば1週間だが、3日間は備蓄するということを推し進めるのがまず大前提」


また、本郷さんは、「ストレスで母乳が一時的に出にくくなるように感じる人はいるが、作られていないわけではない」として、安心して授乳を続けられるための環境を整えることが重要だとしています。
(母と子の育児支援ネットワーク 本郷寛子代表)
「母乳の中には、感染症から赤ちゃんを守るいろんな物質が入っていて、とにかく母乳が続けられるようにするというのがまず一つ。あとは、(ミルクをつくる)調乳が必要な方たち、そういう方はミルクだけという方に限らず、混合の方も含めて安全に調乳できるスペース、衛生的なスペースですね、手を洗って綺麗に洗ったりとかっていうスペースもあらかじめ考えていただくということが大事。」

災害弱者ともいわれる赤ちゃん。
尊い命を守るために震災の教訓を生かすことが求められます。