「話し合いというより…」 キックバック“中止・復活”の会合について

そして、注目されていたキックバックの中止が決まったときの会合(2022年4月)について、世耕氏は「話し合いというより、安倍会長の決定を伝達された」と話し、これより前の会合・話し合いには参加していないというふうに話していたんです。
では、キックバックの復活が決まったときの会合(2022年8月)についてです。

ーーー誰が還付再開を決めたのか
会合に出席した 西村・前経産大臣(衆院政倫審での答弁)
「(会合では)結論は出なかった」
会合に出席した 塩谷・元文科大臣(衆院政倫審での答弁)
「希望する声が多くて継続された」
会合に出席した 世耕弘成・前参院幹事長(参院政倫審・3月14日)
「なぜ突然現金給付になったのか私も分からない。誰が決めたのか、私自身知りたい」

また、参議院の安倍派に関して、改選時に政治資金パーティー券の販売ノルマが免除され、さらに販売した全額がキックバックということになっていました。
これについて、立憲民主党の蓮舫議員が「誰が決めたんですか?」と聞くと、▼世耕氏は「わからない。私には何の相談もなく、勝手に決まっていた」というふうに答えています。
ホラン千秋キャスター:
何かが始まるとき、誰かが「やりましょう」と声を上げないと、自然発生的に始まるものではないと思います。誰かが必ず何かを知っているはずなのに、誰もわからないというのは、どういう状況なんですか。

TBSスペシャルコメンテーター星浩さん:
明らかに核心部分を語ることを避けてますよね。要するにキックバックを再開するときも、今回、世耕さんは「いい考えだと思う。提案があった」、(衆議院・政倫審で)西村さんも「いいアイディアだと思う」などと言っています。
みんな「いいアイディアだった」や「提案があった」と言うんですけど、誰が提案したのか、というピンポイントのところは「覚えてない」と言うんです。
ホランキャスター:
皆さん、誰、というわけではなく、自然発生的に“何となくぬるっと”再開したという理解なんですか。

TBSスペシャルコメンテーター星浩さん:
直接やってるかどうかは別として、全体としては口裏を合わせてますよね。
やはりこうなると、嘘を言ったら処罰されるというところで、証人喚問で真相解明せざるを得ないという流れに、ならざるを得ないですよね。