裏金問題の処分をめぐって自民党党内では、処分を受けた議員などから不満が噴出している。一方、岸田総理自身のパーティーに関する疑惑も残されたまま。キーパーソンを、再び取材した。

関係議員39人を処分も岸田総理は見送り

4月4日、自民党は裏金事件をめぐって、関係議員39人に対する処分を決定した。

安倍派の幹部だった塩谷氏と世耕氏には、党の処分で2番目に重い「離党勧告」が下った一方、萩生田氏は「党の役職停止」という軽い処分にとどまるなど、幹部の中でも明暗が分かれた。

また、岸田派をめぐっては、元会計責任者が有罪となったものの、岸田総理自身の処分は見送られた

岸田総理
「最終的には国民の皆さん、そして党員の皆さんに、ご判断をいただく立場にあると考えています」

こうした対応に、党内からは不満が噴出している。

閣僚経験者
「国民感情からすれば、自民党のトップである総裁が何も責任を取らなかったという事実は分かりやすくて、響くところがあるだろう」