自民党の派閥の裏金事件を受け、安倍派の幹部ら3人が参議院・政治倫理審査会に臨みました。一度は廃止が決まったキックバックが継続された経緯などは明らかになったのでしょうか。

世耕氏「十数年前には始まっていた」

加藤シルビアキャスター:
2024年3月14日、参議院で初めて政治倫理審査会(政倫審)が開かれました。

出席したのは、▼世耕弘成・前参院幹事長、▼西田昌司・議員、▼橋本聖子・元五輪担当大臣の3人です。

その中でも、午前中に質問に答えた世耕弘成・前参院幹事長の経歴を見ると、▼参院・和歌山県選出で、▼元経済産業大臣、▼前参議院自民党幹事長を務め、安倍派5人衆の1人となります。キックバックの金額は、1542万円ということです。

また、世耕氏が注目されているのは、2022年4月のキックバック“中止”を決める会合に出席し、さらにその4か月後の同年8月、キックバックが“復活”したときの会合にも出席していました。このことから、発言が注目されています。

今回、一体どのように答えたのでしょうか。

ーーー収支報告書の不記載(5年間で1542万円)について

世耕弘成・前参院幹事長
(参院政倫審・3月14日)
「不正な目的や私的な目的でなされた支出、いわゆる裏金的支出は一切確認されておりません

ーーーキックバックについて

世耕弘成・前参院幹事長
(参院政倫審・3月14日)
「違法性の認識は全くありません。現金による還付を私が了承したというようなことは一切ありません

このように否定しています。

ーーー還付金の仕組みはいつから知っていたのか

世耕弘成・前参院幹事長
(参院政倫審・3月14日)
「少なくとも、十数年前には始まっていたと思います。若い頃はノルマ達成が精一杯で、意識していないのでお答えできない」