能登半島地震のデータも読み込ませてみると…

一方、元日に地震が起きた際、能登についてはシステムが対応しておらずシミュレーションはできなかった。

その後越村教授は、当時の地震のデータをシステムに読み込ませ、能登町・白丸地区の被害を事後的に予測してみた。その結果を、地震後に国土地理院が発表した被害範囲と比べてみると、システムが高い精度で被害を予測できることが分かったと言う。

越村教授はまた、津波の痕跡から様々な地点の津波による浸水の高さを実測し、システムが予測した浸水の高さと比べてみた。その結果、多くの地点で予測と結果がほぼ一致したという。

大森能登町長は、システムの予測結果を見て「これが20分で出ることは信じがたい。こういうシミュレーションがあれば、被害が大きいと予測されたところに人を向かわせることができる」とつぶやいた

白丸地区のシミュレーション(越村教授のシステム) 作成:東北大学災害科学国際研究所アドリアノ・ブルーノ准教授
出典:国土地理院ウェブサイト(水色部分が白丸地区の津波想定範囲)