地震発生からわずか20分で津波被害を予測
「地震発生から20分で津波の被害を予測するシステムです」
そう説明するのは東北大の越村俊一教授(52)だ。「リアルタイム津波浸水被害予測システム」というこのシステム、地震が発生するとマグニチュードや震源の位置、深さ、地殻変動のデータを自動で取り込み、東北大学にあるスーパーコンピュータが計算をはじめる。
すると、ものの20分で、津波の到達時間、浸水開始時間、水位時系列(繰り返し訪れる津波の高さ)、最大浸水深、最大水位、被害推定(津波浸水範囲内の人口と建物被害の棟数)がはじき出され、色分けされて地図上に表示される。
南海トラフで最大規模(マグニチュード9)の地震が起きた場合、20分後に表示される高知市の被害予測を見せてもらった。
高知駅付近では、市街地の大部分はピンク色の表示に。これは2メートルから5メートルの浸水深が予測されることを意味する。また、100メートル四方あたり、1棟から5棟の建物が流されるという予測も。
ハザードマップと違い、こうした予測がそのとき発生した地震の規模や震源の位置に応じてはじき出されることがこのシステムが最も優れている点だ。システムの対応範囲は、今のところ太平洋沿岸と日本海側の一部(北海道から新潟県)。越村教授は「どこでどれくらいの規模の救援活動を行なうか検討するための参考資料になれば」と説明する。














