ガザへの想いをのせた凧が再び空へ

翌日、野呂さんが初めてガザに向けて凧あげをした場所に連れて行ってもらった。

「GAZA children happiness」、そして「繋」。野呂さんがこれまでに作った凧に書いたメッセージだ。この二つの凧が、再び釜石の空を舞った。

ホランキャスター
「メッセージを大空に掲げて空をバックに見てると、直接相手は見えなくてもこの思いが届けばいいなとか、どこにでも飛んでいけそうだなとかそういう思いになる皆さんの気持ちがすごくよく分かりました」

野呂文香さん
「ガザのことをニュースで見て、悲しいなとか大丈夫かなとか、いろんなことを考えたんです。けれど、それをすぐにこれまで会ってきたガザの子どもたちに伝えることはできなくて。でも凧揚げを通していろんなことを伝えられたかもしれないなって」

野呂さんは、この4月小学校の教師になる。
相手を想う気持ちの大切さを、子ども達に伝えていくつもりだ。

取材を終えて、ホランキャスターが感じたこと

「震災当時、幼かった子どもたちが十年以上経つとそれぞれが強い思いを持って、エールを送られる側から、今度は送る側になる方もいるのだなと、奮闘する姿に胸をうたれました」」

「遠くから願っても相手に想いが届かないかもしれないとか、力になれないのではないかとか、考えすぎずにまずはその地域や人々に想いを寄せてみる、空に向かって想いを飛ばしてみるといった行動が、相手のためにも自分のためにもなるのかなと感じました」