珠洲市から避難している大口史途歩さん。しゃべる点字ブロックが導入されたことで、ホテルの部屋からロビーまで1人で自由に行けるようになりました。

初めての場所では壁伝いにも歩けないと話す大口さん

大口さん
「壁際に物がなければ、壁伝いに歩くということも可能。でも避難所というのは臨時で作るものだから、廊下に物がたくさん散乱する。白杖も触れない、壁伝いにも歩けない、初見の場所で方向も分からない。なければもう動けないっていうのが正直なところ」

一方、地震から2か月経ち、生活再建への動きが加速する中で、大口さんが最も必要と感じているのが代筆のサポートです。

被災地では申請書類への記入など代筆代行の支援が課題となっている

「スマートフォンとかを使ったアプリで読み取ることはできる。でも情報を書くことができない。書類の中身も分かって、字の書ける方がいないと、枠が分からないから結局枠の中に字を収めることもできない。代筆代行とか、そういうのがあったら、いま直近で欲しいのはそういう感じ」