西村前経産大臣「現金での還付が続けられることになったのか、経緯は承知していない」

キックバック廃止が決まった3か月後に安倍元総理が死去。西村氏らによると8月には所属議員からキックバックしてほしいという声があがったといいます。

西村康稔 前経産大臣
「還付(キックバック)は行わないという方針を維持する中で、しかし“返してほしい”という人をどう対応するか、結局、結論は出ず、私は(2022年)8月10日に経済産業大臣になりましたので事務総長を離れることになる。その後、どういった経緯で現金での還付(キックバック)が続けられることになったのか、その経緯は承知をしていない」

日本維新の会 青柳仁士 衆院議員
「だから『自分は知らない』と。説明責任、果たせていると思いますか」

西村康稔 前経産大臣
「その後の経緯については全く承知していない。これはすべて正直に申し上げていること」

2022年8月上旬、西村氏が事務総長を退任する前にもたれた幹部会合。
西村氏はここではキックバックについての結論は出なかったと言いますが、塩谷氏は…。

公明党 中川康洋 衆院議員
「塩谷氏はじめ4人ともに会計責任者・松本淳一郎氏が同席したこと、これは事実かどうか」

塩谷立 座長
「(2022年)8月会合は私の事務所で行いました。『今年に限っては(キックバックを)継続するのはしょうがないかな』というような話し合いがされた。具体的な話はあまり詰めた話はなかったわけで、そういう中で継続して還付(キックバック)がされたと理解している」

安倍元総理死去の余波の中、8月上旬の会合で、深く議論することなくキックバック復活の流れができたといいます。

西村氏の後任の事務総長である高木氏は…。

高木毅 前国対委員長
「私は令和4年(2022年)8月25日から清和研(安倍派)の事務総長を務めています。それまでの間、清和研(安倍派)内でどのような検討がなされたかについて私自身は全く認識しておりませんし、一切関与していない」