安倍氏が“廃止”も…誰が決定? “キックバック復活”の経緯

知らぬ存ぜぬの一方で、少しずつ見えてきたことも。それは、キックバックがいったん廃止されたのに復活した経緯です。

西村康稔 前経産大臣(安倍派・100万円不記載)
「安倍会長が2022年4月に現金での還付(キックバック)を行っている、これをやめることを言われまして、私もこれをやめようと、私自身も若手議員に電話をして『やめる』という方針を伝えた」

西村氏によると、2022年4月。
安倍元総理ら6人で集まり、現金でのキックバック廃止の方針が決まったといいます。
安倍元総理はなぜキックバックをやめようとしたのでしょうか。

西村康稔 前経産大臣
「安倍会長から『現金で還付(キックバック)が行われている』と。これは『非常に不透明で疑義を生じかねない、疑念を生じかねない。還付(キックバック)そのものをやめる』と」

共産党 塩川鉄也 衆院議員
「政治資金規正法の虚偽記載にあたると、違法行為という認識はなかったか」

西村康稔 前経産大臣
「その時、収支報告書の話はしていないし、還付(キックバック)が適法か違法かといった議論も行っていない」

立憲民主党 寺田学 衆院議員
「(安倍氏は)なぜ現金で還付(キックバック)することに懸念を示されたんですか」

塩谷立 座長(安倍派・234万円不記載)
「透明性を高めるために、現金はやめたほうがいいというような考えだったと思います」

立憲民主党 寺田学 衆院議員
「塩谷さんには代弁していただかなければいけない。安倍さんは不記載であることわかってたんじゃないですか。不記載が違法状態だから改善しなければならないと思って、改善しようとしてたんじゃないですか」

塩谷立 座長
「もし仮に不記載のことであれば、明確に話が出たんではないかなと思っている」

立憲民主党 寺田学 衆院議員
「本当に安倍会長は不記載を知らなかったのか。その場で不記載のことは話題に上らなかったのか。安倍会長自身、そのときのこと言えないんですよ。だからこそ、ご出席された方に本当のことを述べてほしい」

塩谷立 座長
「私も真実を申し上げていますが、その話は出ませんでした」