調査を阻む「日米地位協定」
喜入キャスター:
全国各地のPFASの調査に取り組んでいる京都大学大学院の原田准教授によると、やはり日本は総じて遅れていると。調査についても初動が遅れている。さらには海外の知見を軽んじていると指摘しているんです。
そして、「PFAS」がどこから来たのかも、まだわかっていないという状況なんです。

〈在日米軍基地周辺でPFAS検出〉
▼青森・三沢基地
▼東京・横田基地
▼神奈川・横須賀基地
▼神奈川・厚木基地
▼沖縄・嘉手納基地
▼沖縄・普天間基地
基地の中で使用された▼泡消火剤などが原因なのではないかと指摘されている中で、▼東京都は国の責任において調査・分析をして公表を、と何度も訴えているんですが、十分な回答を得られていないということなんです。

それを阻んでいるのが「日米地位協定」だといいます。
沖縄国際大学の前泊博盛教授は「立ち入り調査が可能な補足協定を結ぶも、米側が同意しない限り、調査に応じる義務なし。日本側も積極的に要求せず」だと話し、実質的には▼絵に描いた餅になっているのではないかと指摘します。