御所実(奈良)×常翔学園(大阪)

続く第2試合は、準々決勝で関西学院に圧勝した御所実と天理との激闘を制した常翔学園。強風の中始まった試合。前半は風上の御所実がペースをつかみます。キックを有効に使って敵陣に攻め込むと、開始5分にWTB上田悠真選手が先制のトライ。9分に常翔学園に同点に追いつかれますが、慌てず突き放します。
攻撃の起点となるラインアウトから安定したボールを供給し続けると、20分にNO8本多守人選手が勝ち越しのトライ。ゴールも決めて7点差とすると、前半終了間際には、敵陣ゴールラインまで15m付近のラインアウトから得意のモールをつくって押し込みます、右に左に巧みなコントロールをみせてそのままトライ、19対5とリードして前半を折り返します。
サイドの変わった後半は、風上にまわった常翔学園がキックを使って敵陣に攻め込みます。しかし、185センチを超える大型選手を複数そろえた御所実にラインアウトをコントロールされて、なかなか有効な攻撃につなげることができません。
逆に御所実は後半9分、常翔陣内22mライン付近まで攻め込むと、またしても、伝統のモール攻撃が威力を発揮します。ラインアウトからのモールをそのまま一気に押し込んでトライ。逆風の中、キッカーの大久保幸汰選手が見事にコンバージョンゴールを決めて、26対5と突き放します。さらに14分、常翔学園のラインアウトにプレッシャーをかけてボールを奪うと、鮮やかなカウンター攻撃を仕掛けて、途中出場のSH森安優裕選手がトライ。31対5として、勝負は決したかと思われました。