「傀儡政治であってはいけない」攻めと守りのバランスをいかにとるか

麻生副総裁(2024年1月、福岡県での講演)
「新しいスターが。新しい人が、そこそこ育ちつつあるんだと思いますね。ぜひ女性、若い人、こういった人たちを、我々は育てねばならない」
上川外務大臣を持ち上げた講演で、こう強調した麻生氏。河野氏が「新しいスター」となる日を麻生氏は待ち望んでいるとみられる一方で、麻生氏の思いが、麻生派を抜ける決断のできない河野氏の“ジレンマ”の原因なのかもしれない。
河野陣営を務めたベテラン議員は、河野氏に対し「傀儡政治であってはいけない」と語気を強めて訴えている。
傀儡政治ー
つまり、政権にも派閥にも「操られない河野太郎」が求められていると強調する。
河野陣営を務めたベテラン議員
「麻生さんの理解を求めたりしているうちは国民からの追い風は吹かないが、麻生派という強力な組織を飛び出すデメリットも非常に大きい」
「麻生氏からの脱却」という一政治家として大きな決断を下すことで、国民の理解を得ることができる可能性がある一方、麻生派だけではなく党内からの後押しを失う可能性を危惧している。
攻めと守りのバランスをいかに取るか。
河野氏は今後、難しい決断を迫られることになるだろう。
TBSテレビ 政治部 渡部将伍・中野光樹

















