とんでもない同点劇 7対7から14対14、そして21対21

先制点を許した常翔学園、それでも自分たちの戦い方を貫きます。17分、再び縦への攻撃で確実に前に出続けると、ラインアウトからのボールを直接受けたFL古谷元太郎選手がそのままトライ。ゴールも決めて7対7の同点に追いつきます。
しかし、追いついたのも束の間、22分、またしても天理が、敵陣ゴール前のチャンスを確実に得点に結びつけました。今度は、SH渡辺天心選手がラックサイドをうまくついてトライ。14対7、前半は天理リードで折り返します。
それでも、白木繁之監督が「体の当てあいで絶対に逃げないこと、できることを全力で、最後まであきらめずにやり続けることができてよかった」と振り返った常翔学園は後半に入っても、FWを中心に、愚直に縦への攻撃で圧力をかけ続けます。
そして後半8分、ついに天理のディフェンスをぶち破ります。粘り強く体を当て続けて連続攻撃を仕掛けると、最後はFW陣が力ずくで押し込んでLO藤宗磨選手がトライ。再び14対14の同点に追いつきました。
18分には、天理の攻撃をしのいで天理陣の22m以内に攻め込むと、NO8井本章介選手が20m以上を走り切ってトライ。この試合初めて21対14とリードを奪います。
それでも、天理は慌てません。直後のキックオフから全員が集中してプレッシャーをかけ続けると、後半22分、御所実との決戦を見据えて、ここ数年強化してきたというモールで一気に押し込んでトライ。難しい角度のゴールをSO安川和志選手が決めて、21対21の同点に追いつきます。