一進一退の攻防 決着つけたキャプテンの「決断」

一進一退の攻防、両チーム一歩も譲らない展開に決着をつけたのは、常翔学園のキャプテン井本章介選手の選択でした。残り時間が少なくなった後半27分、天理のゴールラインまで5mの地点でペナルティのチャンスをつかむと、迷わずスクラムを選択。

「キッカーは、(PGを)決めることができると言っていたが、ここでショットしたら常翔じゃないと思った。攻めて(こそ)常翔だと思った、ここは僕がとりきるしかないと決断した。」と振り返った言葉どおり、スクラムからのサイドアタックを見せると、タックルに来た選手を引きずりながら、思い切り腕を伸ばしてゴールラインぎりぎりにトライ。息詰まる熱戦に決着をつけました。このトライが決勝点となって、28対21、常翔学園が粘る天理を下して、準決勝に駒を進めています。

 勝ち上がった4校は、選抜大会への出場権を獲得しました。23日(金)に行われる準決勝の組み合わせは、以下のとおりです。また、敗れた4校は準決勝の前に選抜大会への出場をかけた代表決定戦に挑みます。(MBSスポーツ解説 宮前徳弘)

《準々決勝マッチレポートを見る 大阪桐蔭×東海大大阪仰星 京都工学院×京都成章》

【準決勝】
大阪桐蔭 対 京都成章
御所実 対 常翔学園

【選抜大会代表決定戦】
東海大大阪仰星 対 京都工学院
関西学院 対 天理