京都のライバル同士 予想通りの大激戦

 第2試合は、1回戦で滋賀・光泉カトリックに逆転勝ちした京都工学院と和歌山工に圧勝した京都成章。京都のライバル同士による対決は、予想どおりの激戦になりました。

 立ち上がり、大島淳史監督が「気合が空回りして、すこし固くなってしまった」と語った京都工学院に対し、京都成章が統制のとれた動きで主導権を握ります。開始直後の1分、敵陣10mライン付近から左へ展開すると、うまくディフェンスラインの裏に抜け出したSO岡元聡志選手が40m以上を走り切って中央にトライ。4分にも、鮮やかなライン攻撃から敵陣深くに攻め込み、最後はフォローしたPR渡辺柊介選手がトライ、瞬く間に12点のリードを奪います。

 京都工学院の反撃は17分。決定力のあるBK陣への展開を警戒して、外側のディフェンスが厚くなる京都成章に対し、しぶとく密集サイドをついて攻め続けると、最後はSH村上颯斗選手からパスを受けたLO松見眞一郎選手がトライ。ゴールも決めて12対7と5点差に迫ります。このトライで、京都工学院が本来の動きを取り戻しました。

 前半26分には、去年の秋から名門校の司令塔を務める1年生のSO杉山祐太朗選手が、ラインアウトのこぼれ球を拾い上げると、タックルをかわしながら、30m走り切って中央にトライ、ゴールも決めて3点差。さらに前半終了間際には、ゴール前5mのラインアウトからモールをそのまま押し切ってトライ。なんと19対17と逆転して前半を終了します。