試合の流れを掴もうと、我慢比べの展開 先に抜け出したのは‥

 差がわずか2点の後半は、どちらに試合の流れが傾くのか我慢比べの展開。先に抜け出したのは追いかける京都成章でした。関崎大輔監督が「前半終了間際にFWの中心、長谷部安樹一選手が負傷(交代)してどうなるかと思ったが、SH奈良、SO岡元のハーフ団が、その後よくチームをまとめてくれた」というように、安定したゲームメイクで攻撃を継続。落ち着いて敵陣で試合を進めると、後半7分には、岡元選手が、22m付近からPGを決めて20対19と再逆転に成功します。

 さらに17分、ゴール前中央15m付近でペナルティを獲ると、周囲がPGを予測する中、素早い仕掛けからSH奈良夏選手が中央にトライ。ゴールも決めて27対19、機敏な判断力で京都工学院を突き放しました。京都工学院も終盤、26分にはPGを返して、5点差に迫りますが反撃そこまで。成章ディフェンスの厚い壁を崩すことができませんでした。
【京都成章 27対22 京都工学院】

 準決勝では、大阪桐蔭と京都成章が激突。敗れた2校、東海大大阪仰星と京都工学院が対戦して、勝った方が全国大会に出場できる選抜大会代表決定戦に挑みます。(MBSスポーツ解説 宮前徳弘)

《準々決勝マッチリポートを見る 御所実×関西学院 天理×常翔学園》