大阪桐蔭“徹底的にディフェンスを磨き上げてきた”

 LO廣岡凜太郎選手がジャッカルを決めて攻撃につなげると、ラインアウトからのモールを、FW陣が塊となって一気にインゴールへ押し込みます。仰星が故意にモールをくずしてトライを防ぎに行ったため、ペナルティトライとなって17対7、再び10点差にリードを広げました。

 大阪大会のブロック決勝で7点差の接戦を演じた両チーム。東海大大阪仰星は我慢強くボールをつなぎながら反撃を試みますが、この試合を前に、“徹底的にディフェンスを磨き上げてきた”という大阪桐蔭の圧を受け、有効な攻撃につなげることができません。後半11分、プレッシャーの中で東海大仰星は自陣30メートル付近から、キックパスで局面打開を試みますが、ボールに対する集中力でも大阪桐蔭が上回っていました。

 大阪桐蔭は、キックに的確に反応してマイボールにすると、FW陣の素早い集散から、SH川端隆馬選手がラックサイドをうまく走り抜けて中央にトライ。大阪大会でも決勝のトライを奪った川端選手の快走で24対7、勝負の流れを決定づけました。前日の疲れもあって、運動量の落ちた東海大大阪仰星に対して、大阪桐蔭は最後まで集中力を切らさず、さらに3トライを追加。ライバルに快勝して準決勝進出を決めました。
【大阪桐蔭 43対7 東海大大阪仰星】