98歳 はじめての車中泊に母親は戸惑う

「家が崩れれば下敷きになる」と、純男さんはやよゐさんと、家の外に停めた車で、初めて車中泊で一夜を明かしました。

「母は車中泊の経験がなかったので、戸惑っていました。外をキョロキョロ見たり。たぶんその晩は寝られていないと思う」

 翌日、純男さんは母を姉のいる避難所へ連れて行きました。自身は家の片づけをするため、近くで車中泊を続けましたが、姉からは、やよゐさんが初めての避難所生活に戸惑う様子が伝えられます。

「母は『トイレどこ?』と周りの人に大声で聞いていた、私の名前を呼んで、助けてと言っていたみたいです。私に言えば、自分のやりたいようにさせてくれるんじゃないかと思っていたのでは」(純男さん)

避難所となった小学校