旅行大手のJTBは国内旅行が回復したことなどにより、ことし9月までの半年間の決算で最終損益が2年ぶりに黒字転換したと発表しました。

JTBが発表したことし4月から9月までの決算は、▼売上高が前の年の同じ時期と比べて32%増え5100億円に、▼最終損益は61億円の黒字と中間決算として2年ぶりに黒字化しました。

新型コロナの5類移行に伴い、国内旅行が回復したことやインバウンド需要に加えて、企業向けの会議や研修旅行など旅行以外のビジネスがけん引したことが主な要因です。

会見に出席した山北社長はコロナ5類移行後、初めての年末年始を迎えることについて…

JTB 山北栄二郎 社長
「国内旅行について、非常に活発にお申し込みをいただいているという状況」

このように述べて期待を示しました。

ただ、海外旅行については年末年始にハワイを中心に動きが活発化しているものの、燃油価格の高騰や円安の影響などで価格変動が大きいとして、「(海外旅行)市場の完全回復は2025年度になるのではないか」と述べています。