大手銀行3グループの中間決算が出そろい、国内外の金利上昇による貸し出し利ざやの改善や、円安などを背景に各社とも増益となりました。

三菱UFJフィナンシャルグループが発表した4月から9月の連結決算は、純利益が9272億円で、上半期の決算では過去最高となりました。

▼国内外で企業の資金需要が増加したほか、▼海外の金利が上昇したことによる貸し出し利ざやの改善、▼円安の進行などが収益を押し上げました。

また、三井住友フィナンシャルグループも純利益が過去最高の5264億円となり、通期の見通しをこれまでの8200億円から9200億円に上方修正しました。

みずほフィナンシャルグループは、純利益が去年の同じ時期より24%増加し、4157億円に。通期の見通しを、これまでの6100億円から6400億円に上方修正しました。みずほFGをめぐっては、モバイル事業で苦戦する楽天グループ傘下の楽天証券へ870億円の追加出資を行うと発表しています。

みずほFG 木原正裕社長
「メガの金融機関でネット証券に一定のフックをかけられたのはみずほだけ。なので、ここを本当に深化させていく」

木原社長は出資について、「それぞれが持っているプラットフォームを融合することで、顧客が求める最善の選択肢を提供できる」と意義を強調しました。

また、決算会見で各社は日銀がマイナス金利を解除した場合の業績への影響についても言及。

三菱UFJFG 亀澤宏規社長
「(政策金利が)マイナス0.1%が0%になるという場合は500億円ぐらいのプラス影響が出る」

三井住友FG 最高財務責任者 伊藤文彦氏
「マイナス金利が解除されてゼロ金利になったと仮定しますと、業務純益でプラス約300億円強ぐらいの影響があるとみている」

みずほFG 木原正裕社長
「金利がある世界というのは、当然、まず一つは預金の価値が出てくると思う。中堅企業さんのいろんな形の成長支援や構造会改革の手伝いなど、いろんなチャンスが生まれてくる」

市場では一部で、早ければ今年の12月に日銀がマイナス金利の解除に踏み切るとの見方も出ていて、金利のある世界が到来すれば今後さらに収益が押し上げられる可能性があります。